豪華絢爛な花魁衣装!着付けの特徴や着物との違いを徹底解説

豪華絢爛な花魁衣装!着付けの特徴や着物との違いを徹底解説

女子が憧れる花魁の最大の特徴は、何と言っても魅力的な衣装ですよね。

浮世絵にも描かれた豪華絢爛な花魁の衣装は、いつの時代も人々を虜にしてきました。

そんな美しい花魁の衣装ですが、実は普通の着物とは違う点がたくさんあるのは知っていますか?

今回はそんな花魁の衣装の着付けの特徴をご紹介します。

普通の着物とは何が違うの?花魁衣装の特徴とは

 

実際に自分が着てみる前に、花魁衣装の特徴について知識を蓄えておきましょう。

花魁体験が数倍楽しくなること間違いなしですよ!

花魁衣装が豪華な理由って?

花魁衣装が豪華な理由って?

花魁は吉原遊郭においてもっとも位の高い遊女でした。

それゆえにお金持ちの上顧客から一級品の着物や髪飾りを贈られたり、花魁自身が稼いだ報酬で高価な衣装を購入していたと言われています。

上顧客は自分が贔屓にしている花魁に少しでも豪華な衣装を着せようと心を砕き、何度も遊郭に通い詰めては高価な衣装をプレゼントしたと言われています。

花魁が着る衣装の豪華さは、花魁の「格」(どれだけお金も持っている客がついているか)を表すものとして重要な役割を担っていたのです。

花魁衣装は花嫁衣装だった!?

花魁衣装は花嫁衣装だった!?

実は花魁の着物は「花嫁衣装」を意味しているのです。

花魁は客と一晩過ごすにあたり、豪華な花嫁衣装に身を包んで、まるで新婚初夜のようなシチュエーションを演出していたということです。

つまり客たちは自分の「花嫁」を着飾るために豪華な衣装を贈っていたと言えます。

花魁の衣装のポイント

豪華絢爛な花魁の衣装ですが、現代人に馴染み深い留袖や振袖などの着物とは違う特徴がいくつか存在します。

裾

花魁衣装の裾は、引きずってしまうほどの長さです。

このような裾を引きずる和装のことを総じて「裾引き」といいます。

裾引きは歩きづらいのが難点なので、花魁の衣装は裾を丸くして「ふき」という綿を入れて厚みを出していました。

また、丸い裾は裾をからげて歩いたときに背を高く見せたり、スタイルを良くみせたりする効果があったそうです。

帯

通常着物の帯は後ろで結ぶのがスタンダードですが、花魁衣装の帯は前で結びます。

豪華絢爛な柄や刺繍が映えるのはもちろん、客に顔と帯を同時に見せることによって、より華やかな自分を演出していたと言われています。

また、花魁は遊郭では客の「一夜妻」という位置付けだったので、当時の既婚女性がしていた帯の前結びを取り入れていたそうです。

襟

花魁衣装の襟は、「抜き襟」という着付け方法でした。

うなじから背中まで大きく見えるように開けた襟を作る着付け方法で、現代では訪問着や振袖を着るときにもお馴染みの襟です。

後ろ襟は大きく抜いても前の襟はきっちりめに詰めて着ているのが特徴的ですね。

現代の花魁衣装では前襟も大きく開けて着付けていることが多いですが、本来は後ろだけを開けるのが定番です。

花魁体験衣装の着付けのコツとは?

花魁体験で着る花魁衣装は、どんな点に気をつけて着付けするのかをチェックしていきましょう。

花魁衣装の着付けのポイント

花魁衣装の着付けのポイント

出典:blogbu-kura

現代では肩出しスタイルの花魁衣装が流行っていますが、実は本来花魁は肩出しなどの着崩しはしていませんでした。

肌を出して客にアピールすることはなく、豪華な着物や髪飾りで自身の格を示していたからです。

そのため、花魁衣装はそもそも肌を露出して着ることを考えて作られていないのです。

肌を露出しようとすればするほど着物がだぶついてしますので、花魁衣装を着付ける時は着物が必要以上にだぶつかないように注意する必要があるでしょう。

肌の出る部分がキレイに見えるよう調整をすることで、撮影をしたときにも美しく写りますよ!

色選びも大切!

出典:THE KISS

花魁体験をするときには、衣装の色選びも重要です。

自分のパーソナルカラーや髪色に合わせて選ぶと、着る人が一番美しく見えますよ。

赤やピンクは華やかで可愛らしい印象に、黒や青はクールで色気のある印象に、それぞれ仕上がりの雰囲気が大きく異なります。

花魁体験ではスタッフさんと相談しながら、メイクや髪型とのバランスも合わせて選んでみるのがおすすめです。

花魁衣装は「いかに美しく上品に着崩せるか」が最大のポイントと言ってもいいでしょう。

花魁衣装の特徴をマスターして、しっかりと着こなそう

花魁衣装の特徴をご紹介しましたが、いかがでしたか?

普段私たちが目にしている着物とは、意外と違う点が多いのが興味深いですよね。

京都に来た際にはぜひ一度花魁体験をして、普通の着物との違いを身をもって感じてみてください。

花魁体験を通じて、新しい自分に出会えるかもしれませんよ。

この記事のライター

京の花魁